フィラリア予防は本当に必要?犬・猫・フェレットを守るために知っておきたいこと

健康・病気

フィラリア予防というと、

「犬の予防」というイメージを持つ方が多いと思います。

ですが実際には、

犬だけでなく猫やフェレットなどにも感染する病気です。

元動物看護師として21年以上働いてきましたが、昔に比べるとフィラリア感染を見る機会はかなり減りました。

しかしそれは予防しなくても大丈夫になったのではなく、飼い主さんがしっかり予防するようになった結果です。

今回はフィラリアについてわかりやすくお話します。

フィラリアとはどんな病気?

フィラリアは蚊を介して感染する寄生虫です。

正式には犬糸状虫と呼ばれます。

心臓や肺の血管に寄生する

蚊に刺されることで体内へ侵入し、成長すると心臓や肺動脈へ寄生します。

放置すると命に関わる

フィラリアが増えると、

・咳

・元気消失

・食欲低下

・腹水

・呼吸困難

などが起こります。

重症になると命に関わります。

昔はフィラリア感染犬をよく見た

私が働き始めた頃は、フィラリア感染犬を見ることは珍しくありませんでした。

年に何件も陽性が出ていた

病院によって違いますが、私が勤務していた病院では毎年フィラリア陽性の犬が来院していました。

最近はほとんど見なくなった

現在は予防の普及によって感染犬を見る機会は大きく減りました。

これは飼い主さんの努力の結果だと思います。

フィラリアは犬だけの問題ではない

フィラリアは蚊によって感染します。

他の犬へ広がる原因にもなる

感染犬の血液を吸った蚊が別の犬を刺すことで感染が広がります。

つまり、

自分の犬だけではなく地域の犬たちを守ることにもつながります。

室内犬でも感染する

よく聞くのが、

「外に出ないから大丈夫」

という言葉です。

家の中にも蚊は入る

人でも家の中で蚊に刺されます。

犬も同じです。

完全室内飼育だから絶対安全とは言えません。

フィラリア予防薬の勘違い

実は予防薬は蚊に刺されることを防ぐ薬ではありません。

幼虫を駆除する薬

体内へ侵入した幼虫を駆除することで感染を防いでいます。

そのため決められた期間しっかり投与することが大切です。

暑い時期だけ飲めばいいわけではない

意外と多いのが夏だけ予防するケースです。

指示通り飲まないと意味がない

フィラリア予防は病院が指定した期間を続けることで効果を発揮します。

途中でやめてしまうと感染リスクが高くなります。

数回だけではもったいない

「少しだけ飲ませたから大丈夫」

ではありません。

中途半端に終わらせると予防効果が十分に得られません。

下手にケチって数回しか飲ませないのであれば、その数回も無駄になってしまう可能性があります。

猫にもフィラリアは感染する

犬だけの病気と思われがちですが、猫にも感染します。

猫は少数寄生でも危険

犬では複数のフィラリアが寄生することがありますが、猫は少数でも重症化する場合があります。

猫の症状

・咳

・呼吸が荒い

・元気消失

・食欲低下

・嘔吐

・体重減少

などがあります。

無症状もある

猫は症状が分かりにくいことがあります。

そのため突然重症化するケースもあります。

突然死の報告もある

フィラリアによる肺や心臓へのダメージで突然死につながることもあります。

フェレットも感染する

意外と知られていませんが、フェレットもフィラリアに感染します。

犬と同じく予防が重要

フェレットは体が小さいため感染すると重症化しやすいと言われています。

予防については病院へ相談することをおすすめします。

予防期間は病院によって違う

地域や病院によって予防開始時期は異なります。

よくある予防期間

・4月〜5月開始

・11月〜12月終了

が一般的です。

一年中予防する地域もある

暖かい地域では通年予防をすすめる病院もあります。

かかりつけ医の指示に従いましょう。

現場で感じたこと

私が働き始めた頃は毎年フィラリア感染犬を見ていました。

今ではほとんど見なくなりました。

それは、

「フィラリアがいなくなった」

のではなく、

「飼い主さんが予防しているから」

です。

予防をやめれば、また感染する犬は増えてしまいます。

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まとめ

フィラリアは犬だけではなく、猫やフェレットにも感染する病気です。

感染すると心臓や肺に大きな負担をかけ、命に関わることもあります。

しかしフィラリアは予防できる病気です。

病院で指示された期間、しっかり予防を続けることが大切です。

それは愛犬や愛猫を守るだけではなく、地域の動物たちを守ることにもつながります。

「最近見ないから大丈夫」ではなく、

「予防しているから見なくなった」

ということを忘れないでほしいと思います。